前屈で床に手が届かない。あぐらが苦手。肩や股関節を動かすと、どこかぎこちない。そんな自分の身体を「硬くて恥ずかしい」と感じていませんか。けれど施術の場で、誰かと柔らかさを比べる必要はありません。タイ古式で大切にしたいのは、形のきれいさではなく、今の身体が安心して呼吸できることです。
「身体が硬い」は、欠点ではありません
身体の動きやすさは、骨格、生活習慣、運動経験、その日の疲れや緊張など、いくつもの要素で変わります。昨日より動きにくい日があっても、それだけで身体が悪いとは言い切れません。
施術を受けるために、事前にストレッチを頑張る必要もありません。Amiで出発点にするのは、「理想の柔らかさ」ではなく、ご来店いただいた日の身体です。
今日はどこまでなら気持ちよく動けるのか。どの姿勢なら力を抜けるのか。身体の声を一緒に確かめる時間です。
タイ古式のストレッチは、完成形を目指しません
タイ古式マッサージは、ゆっくりと圧をかける手技と、施術者が身体を支えながら行うストレッチを組み合わせます。「二人で行うヨガ」と呼ばれることもありますが、難しいポーズを完成させるものではありません。
脚を高く上げることや、大きく反らすことが目的ではなく、動かせる範囲の中で姿勢と角度を調整します。同じストレッチでも、膝を曲げる、支える位置を変える、横向きになるなど、その方に合わせた方法があります。
Amiが施術中に見ている4つのこと
| 確認すること | 施術への反映 |
|---|---|
| 呼吸 | 息を止めずにいられる強さか |
| 表情 | 無意識に我慢していないか |
| 動く範囲 | その日の身体に無理がない角度か |
| 言葉 | 触れてほしくない場所や希望に合っているか |
タイ政府認定資格を保有する南舘亜希子が、カウンセリングからお見送りまで一人で担当します。途中で担当者が変わらないため、最初に伺ったことと施術中の変化をつなげながら調整できます。
痛いほど効く、ではありません
強い刺激を我慢すると、身体に力が入り、呼吸まで浅くなってしまうことがあります。Amiが大切にするのは、頑張れば耐えられる強さではなく、呼吸を続けながら委ねられる心地よさです。
「ちょっと強いかも」と思った時点で、遠慮なく教えてください。はっきり言いにくいときは、「もう少し弱めで」「この姿勢だけ苦手です」と短く伝えるだけで十分です。施術中に希望が変わっても構いません。
カウンセリングで、きれいに説明できなくても大丈夫
「どこがつらいのか、自分でもよく分からない」という方も少なくありません。その場合は、次のような日常の感覚を教えてください。
- デスクワークの後に肩まわりが気になる
- 立ち仕事の後は脚を休ませたくなる
- 同じ姿勢が長く続くとつらい
- 仰向け・うつ伏せ・横向きで苦手な姿勢がある
- 静かに休みたい、会話をしながら受けたい
施術者が診断をすることはできませんが、いただいた言葉は、無理のない姿勢や力加減を考える大切な手がかりになります。
硬さよりも、先に伝えてほしいこと
身体の硬さそのものより、痛みやけが、治療中の病気、服用している薬、手術歴、妊娠の可能性などのほうが、施術方法を決めるうえで重要です。健康面で不安がある場合は、予約時にお知らせいただき、必要に応じて主治医へご相談ください。
発熱や感染症の症状がある日、急なけがや強い痛みがある日は、無理に受ける日ではありません。安全を優先し、日程変更や医療機関への相談をご案内することがあります。
今日の身体を、責めずに知る時間へ
身体が硬いと感じると、つい「もっと伸ばさなければ」「運動不足だから」と自分を責めてしまいがちです。でも、施術の時間まで頑張る必要はありません。
Amiでは、できない動きを数えるのではなく、力が抜ける姿勢や心地よい感覚を一緒に探します。身体が硬いまま、緊張したまま来ていただいて大丈夫です。帰るころに、ご自身の身体を少しやさしく見られる時間になればと思っています。